徒然乙女

30代アメリカ駐在女子の徒然なる日常

いいなって思うアメリカの文化

最近友達が増えてきてアメリカ人の生態が掴めてきたので、いいなって思ったことを残しておく。

 

結構な頻度でパーティ。

日本人としては、パーティというと大げさに感じるけど、要は、日本でいう宅飲み(ごはん)。

金曜とか土曜にBBQしたり、一品ずつ持ち寄って飲みながらとにかく喋る。

アメリカ人は本当に人懐っこいし喋るのが大好き。

これは友達だけじゃなくて家族や親せきも。

 

友達とのパーティには、小さいお子さんがいる主婦の人とかも結構な頻度で参加している。

子供は、その日は旦那さんが見てたり、親が見てたり、シッターさんに預けたり。

そういうことで後ろ指さされないのも、いい文化だな。

 

クリーニングサービスを頼む人も多いかな。

日本の家政婦さんみたいに敷居が高くなくて、1時間10~20ドルで掃除が頼めて、ピカピカになって快適。こういうUbereatsのように気軽に頼める家事代行サービス、日本でも普及すればいいのに!

こういうところにも、雇用を作ろうとするアメリカが垣間見える。

人生を変えた本達

Newsweek8月号で「人生を変える55冊」という特集がされていた(古い話題ですが、最近電子版で読んだ)、各著名人がそれぞれ数冊ずつピックアップしていたので私も考えてみたが、これ、という5冊を選ぶのは大変だった。

 

「地雷ではなく花をください」

私が平和主義になった原点はこれだと思う。小学校の担任の先生が、このシリーズを時には涙を流しながら朗読してくれた。

多分小学生の私は、戦争嫌だな、地雷怖いな、ぐらいの感想だったと思うけど、今になってもちゃんと覚えているくらい印象に残っている。

 

中学校時代の「社会科資料集」

これは私が世界を見たいということを自覚したきっかけだったと思う。

ケルンの大聖堂やグランドキャニオンの写真が大きく載っていて、いつか絶対見たい!と思った。そのモチベーションはそのまま、今も旅行のために生きているような感じ。

 

「孤宿の人」宮部みゆき

もともと読書好きではあったけど、本当に読書の楽しさを知ったのはこの本かな。そのおかげで何冊もの素敵な本に出合った。初めて読んだのは高校生だったか・・・。優しくて、切なくて、ドキドキして、泣いて。

「守り人シリーズ」も捨てがたい。大人になってからも読むファンタジー。

 

「二十歳の原点」

二十歳になるにあたって読んだ本。こんなに一生懸命に生きてた人がいたんだな、って。亡くなった方の手記や伝記って、背景も相まって伝わってくるものがすごい。教授がそばに立ったことににも気づかず、大学の講義中に読みふけっていたら、タイトルを見た教授が、いい本読んでるね、と一言。

 

グラント「現代戦略分析」

大学のゼミで英語版読まされた。大変だったけど、おかげで今、大体のこと(英語と経営戦略概要)は分かる。

 

「冷静と情熱のあいだRosso」

世界で一番好きな本!大好きな江國香織さん。何度も何度も声に出して読んだ。

晶子とわたし

私の本名には「晶」の字が付くのだが、それが理由で与謝野晶子に親近感を覚えたわけではない。

思い出と言えば、大学生の時アルバイトしていたキャバクラで名前の漢字を聞かれて、「与謝野晶子の晶です」と言ったら、たまたまそのお客さんが大学で文学を教えている教授で、「このキャバ嬢はどうも頭が悪くなさそうだ」と気に入っていただいた、というエピソードくらいである。

 

私の名前の話はさておき、学生時代に授業で習った、『君死に~』とか『やは肌の~』くらいは知っていたけど、その時点ではただの試験用の知識だった。

 

社会人になってすぐの頃、水上温泉へ旅行に行って思いがけず与謝野晶子紀行文学館に入った(チェックインまでに時間があったので)。そこで初めて、晶子の短歌をじっくり読んで、ドキドキした。これは現代でいうところの官能小説だわ、と。

 

よく考えてみたら、暗唱できるほど常識?のコレ↓も、

やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君

超個人的な意訳:ねぇ触ってよ、私の中、どうなってるのか知りたくない?

(いや、もちろんそう書かないところが風流なんだけど)

 

病みませるうなじに繊きかひな捲きて熱にかわける御口を吸はむ

超個人的な意訳:具合悪くて寝てるあなたの乾いた唇舐めたい

 

酔に泣くをとめに見ませ春の神男の舌のなにかするどき

超個人的な意訳:酔って泣いてる女を男の舌が狙ってるじゃん

(いや、これは本当にスーパー飛躍した意訳ですすみません)

 

いやー、ロマンティック。艶がある。色気がある。エロい。 私の意訳のせいでちょっと下品な感じになって申し訳ないが、これを上品に短歌にしたためてあるところが、才なのだ。

 

こうなってくると、全然官能感なさそうなこの歌

露にさめて瞳もたぐる野の色よ夢のただちの紫の虹

超要訳:寝起きのぼんやりした瞳に写る野原の色が紫の虹に見える

とかも、情事後で隣に男が寝てるんじゃないかとか想像してしまう。

 

みだれ髪の初版の表紙もすごく好き。ミュシャ感あるよねぇ。大正レトロっぽさでてるぅ。

Amazon.co.jp: 新選 名著復刻全集 近代文学館 みだれ髪: 与謝野 晶子: 本

(と思って調べたら実際ミュシャにインスパイアされた絵だった。)

 

短歌が好きでたまに詠んでみるけど、かじってもいなしセンスもないので10日くらいあってやっと一句詠めるくらい。晶子のように色気もセンスも才能もない私だけど、せめて彼女みたいに一途に愛せる鉄幹みたいな人に出会えないかな。

雨と映画の話

地元では、雨がひどいらしい。

 

雨の日は、好き。

気圧のせいか頭痛がすることが多いけど、心おきなく怠惰に過ごすことができるから。ソファでブランケットにくるまって、キャンドルを灯して、頭痛をやわらげるハーブティーをのんで読書をしたい。窓から雨の街を眺めて、色々なことに想いを馳せるの。

(だらだら過ごすのに雨という言い訳があると安心する、の意。)

 

テキサスでは梅雨も何もないけどね。もう40℃越えでさ、暑いよう。

毎年この時期、食欲がなくなるのを気温のせいにしていた。だけど、梅雨の湿気が胃腸の調子を悪くしていたみたい。だって今年、食欲が減る気配がないので。

 

この時期ということで『天気の子』を視聴。

 

新海監督は高校の先輩なのです。それはそれは親近感。

ストーリーは個人的には『君の名は。』のが好きだけど、音と映像がやっぱりめちゃめちゃ綺麗だったな。

来週、ダラスでRADWIMPSのライブに参戦する予定だったのだけど、やっぱりこのpandemicで中止になってしまった。残念。

 

私はすごく映画が好きだったはずで、過去2年は平均して1か月に2~3本は観ていたんだけど、最近全然その気になれなくて、始めても途中でやめてしまったり。だからちょっと久しぶり(Filmarksの履歴見たらなんと3か月ぶり)だった。

なんだろう。疲れているのかな。映画を観るのって、体力が必要なことがあるから。

 

もやもやした時に、映画の世界に入って一瞬すべてを忘れてみたり、泣ける映画で涙を流してすっきりしてみたり。クリエイティブ精神刺激されてみたり。幸せについて考えたり。新しいことに挑戦してみたくなったり。旅行したくなったり。自分の生活に絶望したくなったり。ただただ笑えたり、そういう時間が好きなのにね。

 

もう少し様子見て、また映画好きに戻れたらホームシアターを買おうかなって思っているこのごろ。

ポリコレの曖昧さに漂う

先日のアメリカ移民に関する記事を書いていて、Whiteって?コケージャン??あれ、インディアン?ネイティブアメリカン?・・・もう!と煩わしくなったけど、ほら、あれね、ポリコレ。分かるし。ポリコレポリコレ♪って知ったかぶりながら言葉を選んでて、ふと疑問に思った。

 

あれ、最近の#Black lives matterの「Black」はアリなの?

 

今さらですがポリコレとは、ポリティカル・コレクトネス(英: political correctness)の略で、性別・人種・民族・宗教などに基づく差別・偏見を防ぐ目的で、政治的・社会的に公正・中立な言葉や表現を使用することを指す。(Wikipediaより)

 

×看護婦、保健婦   ◎看護師、保健師

×スチュワーデス   ◎キャビンアテンダント

×障害者       ◎障がい者  「害」という字が悪印象

×ブラインドタッチ  ◎タッチタイピング

(ブラインドが盲目を連想させるから)

×肌色 人種により肌色が異なるから

×ビジネスマン    ◎ビジネスパーソン

×ブラック、黒人   ◎アフリカンアメリカン?

×インディアン    ◎ネイティブアメリカン

×メリークリスマス  ◎ハッピーホリデーズ

要は、容姿や性別、思想、年齢などの偏見が含まれていない言葉を使おうよってこと。

 

とりあえずさらっと理解した上で、冒頭の疑問に戻る。

ブラックは差別用語だからやめましょうという単純な話ではないのだな?と。

で、クウォーターブラックの友達にきいてみた。(彼はブラックと言われることを気にしないのであえて使おう)

 

「ブラックに誇りを持ってる人もいるし、ホワイトと対比で使うには便利だし、正直アフリカにルーツがないブラックアメリカンが多いから、アフリカンアメリカンとか、アフロアメリカンと言われる方が「うーん?」ってなる人も多いよ。」

そうか、そりゃそうだ。

これだけ移民の多い場所で、黒人がみんなアフリカンアメリカンなわけがない。(ルーツがっていう意味でこの名前がついてるのだと思うけどね?でも本人たちしっくりきてないじゃん。)

 

「でももちろん人によっては嫌悪感示す人もいるね。ホワイトに言われるとより嫌だとかね」

今回のことでも再認した、この問題は根深いもんな。

 

「今回の場合(というかこの標語は数年前から使われているけど)は、Blackだって同じ人間で、命が大切っていうメッセージ性が強い」(意訳)

うん、確かに。そうか。この標語は、本人たち発信だもんね。だから・・・発端はこの言葉を使ってもいいとして、他の人種が軽々しく使って、若干違和感を感じるシーンも出てきてるというわけか。

 

 

ポリコレの概念は1980年ころから提唱されているようだけど、ここまで迷走しているのは区別が簡単じゃないからなんだね。今回知った。

最近コロナの感染者をまとめたサイトで、人種をWhite/Blackで分けているのを見て、ポリコレが浸透しないのかな、とか差別が終わらないだけか?とか思っていたけど、コレクトネスの一言で捌くには複雑なんだわ、きっと。

 

でも、WhiteとBlackがあって、Blackだけ差別感感じるのは、別に「それが身体的特徴を捉えた呼び名だから」ではないよね。史上の奴隷問題が、Black=奴隷=差別、となってるからだよね。人間の負の遺産。簡単に呼び方を変えただけじゃ、解決しないか。

 

 

メモ

ブラックと同じ観点で分ける、「ネグロイド」という呼び方もあります。ドイツの学者ブルーメンバッハが提唱したもの。この概念自体は、完全にポリコレと反対をいっていて、身体的特徴に基づいて人種を分類しています。ネグロイドの語源の「ニゲル」はラテン語で黒、という意味。

この概念で人類を分けると、他には「コカーソイド」「オーストラロイド」「モンゴロイド」。これだと日本から中東までモンドロイドかな?広いね。

今日のThe New York Timesの記事から ~DACA~

 

本日のThe New York Timesのトップ記事

https://www.nytimes.com/2020/06/18/us/trump-daca-supreme-court.html?action=click&module=Top%20Stories&pgtype=Homepage

 

要約:オバマレガシーのひとつである「DACA」を撤廃しようと、トランプ政権が2017年から頑張っていたのですが、アメリカ最高裁に否決されました。

※DACA: Deferred Action for Childhood Arrivalsの略称。幼少期に家族に連れられ米国に入国し、結果として「不法滞在」となってしまった若者の強制送還を免除する措置

 

こっちにきて、アメリカの移民の多さを実感していて。というのは、もちろん話には聞いていたけど、実際に会う人で「純粋にアメリカ人」ってあんまりいなくて、それぞれルーツを持ってる。同僚だけざっと数えても、カナダ、ドイツ、トルコ、イタリア、イギリス、インド、メキシコ、ペルー、ベトナム、韓国、日本と、それぞれ。早くも移民の国を思い知らされた。

DACAを必要としている人がどれだけいるんだろうと想像するだけで恐ろしい。

まぁ、DACAが問題を生んでいないわけではないけれど。それにしてもアメリカの負債だから、ケアしていかないと。切り捨てるのはいかがなものかと。

 

今更書くことでもないんだけど、こうしてどんどん移民を排除して、国境に壁を作って。アメリカをGreatにできるはずがないのだ。だってそもそもコケージャン(ヨーロッパからの移民)がネイティブアメリカンを追いやってできた国。移民を受け入れて成長した国。ウォルトディズニーだってアインシュタインだって移民だった。

 

私は選挙権がないけれど、こういうことをはたから見ても、アメリカの破滅をなんとか止めようとしていたオバマと、ただオバマへの劣等感(知らないけど。笑)から、世界をめちゃくちゃにしようとしているトランプにしか見えなくて・・・。

この4年でトランプが何をした?ただ話題づくりしているようにしか見えない。

 

この判決を受け、トランプは(いつものごとく)ツイッターで批判しています。いつもムキになってて、なんか笑えてしまう。

 

こちらに来て、より見えるようになった、アメリカのぐちゃぐちゃ。壊しているのはトップだなぁと。

 

トランプ政権によるオバマレガシーのUndoについては、下記のワシントンポストのページが美しくて分かりやすい。https://www.washingtonpost.com/graphics/politics/trump-rolling-back-obama-rules/

アイドル初心者のつぶやき

この世に生を受けて30年ほどになるが、芸能人やアイドルに、いわゆる”ハマる”ことなく生きてきた。例えば高校生時代はドラマ「ごくせん」の最盛期で、同級生が亀梨派か赤西派かの議論を繰り広げるのを横目に、応援団の先輩や教育実習の大学生に恋した。大学生時代、アルバイトで貯めた大金を前田敦子への投票に注ぎ込む友達の行動が全く理解できなかった。もちろん好きなタイプの顔とか、応援したいアーティストはいたが、とりわけ「アイドル」というジャンルには興味がなかった。顔やスタイルだけで心を動かされるタイプではなかったし、彼らがゴリゴリにかっこつけたり、ワルぶったり、ヒョロヒョロの体を見せてキャーキャー言われていたり、女性アイドルが歌いながらウィンクしたり、涙ながらに投票を訴えたり・・・そういう、なんていうか「つくられたもの」を見ると、ヒネてた私は自分が恥ずかしくなって直視できないのだ。だから言ってしまえば苦手だった。

 

そんな私が、今、まさに沼にはまっている。

彼の名前は岩本照。今年1月にジャニーズ事務所からデビューした9人組Snow Manのリーダーだ。前述のとおりアイドル鑑賞に縁のない私。アメリカ在住のため日本のテレビを見る術がないことも拍車をかけて、話題の新生日系アイドルにお目にかかる機会は全くなかった。そんな私が彼の存在を知ったのは、5月17日。何気なく開いたTwitter、World Trendに彼の名前があった。アメリカの、わたしの住む地域で表示されるWorld Trendで日本語を見ること自体が珍しいので気になって詳細を見ると、どうもその日は彼の誕生日で、ファンのおめでとうツイートが彼の名前をアメリカのトレンドにまで押し上げたようだ。

掲載された写真をみて、思わずため息。第一印象は、「彫刻みたいに綺麗な顔」。簡単に言えば、彼のルックスが私のタイプ、ど真ん中ストライク。この、切れ目でミステリアスで、でも仕事人、みたいな所謂”ハリウッドでウケそうなアジア人顔”が大好物。通った鼻筋、眉、きれい。男を感じる首と顎のライン、エロい。笑うとなくなる目、かわいい。とりわけ身体に魅了されっぱなし。やっぱりちゃんとトレーニングして創りこんだ筋肉って最高。まさに芸術。日本の芸能界にはちゃんとトレーニングしている人がまだまだ少ないといつも不満なのだ。ストイックじゃないとここまで完成させられない。推せる。身長が高くてスタイルも美しい。男性の髪形は断然短髪派の私だけど、彼の長髪は、まぁ悪くない。(目線よ) なんか侍っぽいし、色気があるから。

 

そして、気づいたらYouTubeにアップロードされているSnow Manチャンネルの動画を連日見まくっていた。いじられて拗ねるのもかわいいし、リーダーながら、年上メンバーに見せる弟感とのギャップに萌える。本格的に筋トレしていながら、チョコレートやタピオカを愛するところも尊い。(筋トレにハマる人って糖質オフとか言いがちでたまに面倒くさいのだが) アイドルにいがちな演技下手じゃないし、コレオグラファーとしてもなかなかアーティストだし、控えめに言って、、、結構、好き。

どうも現在、彼は活動自粛中らしく、それは2年だか3年前に参加したラブホ飲み会が公になったからとのことだが・・・うーん。まぁ、だから何?(したことあるわ)、というのが正直な感想。そうね、未成年がいたかも?と言われてしまえば、アイドルやその所属事務所が謝罪や処分をしなくちゃいけない風潮も分かるけどね?芸能人だって聖人じゃないんだからいい子でばかりはいられないよ。と、この擁護は、別に彼推しだからではないと思う。が確証はない。

 

ただただテンションが上がりつらつらと書いてしまったのだが、何が言いたいかというと、今までアイドルに興味がなかった理由は、多分、たまたま好きなタイプの人がいなかっただけだと、ここに来て気づいたのだ。

 

非現実的なことに毎日心をもっていかれることに慣れていない私は、限度がよく分からない。このまま見るだけじゃ満足できなくなったら自分はどうなってしまうんだろう。すでに、5歳も年下だ~どうしよう、とか、この顔なら何されても許す~とか。彼をリアルに捉えだした自分が怖い。32歳独身でこの“印象派への恋”を初体験した自分が恐ろしぎるので、リア恋オタクの先輩方、現実に戻る方法を、どうか教えてください。