徒然乙女

30代アメリカ駐在女子の徒然なる日常

いい子でいる必要はあるのか

 会社で働く私はいい子で疲れる。

 

 弊社はなかなかの優良企業で、サポート体制がしっかりしております。個人のキャリア設計について上司と面談する時間があったり、偉い人は将来の夢とか頻繁に聞いてきたり。野望は勝手に燃やすから、正直放っておいてほしい。別に上司に話したいことではないのだ。と思うものの、そりゃあもちろん公に反抗したりはしない。あと地域社会貢献とか。ほら何だっけ、SDGsのためになにができるかの議論とかさ。とにかく、社会で認められるためには会社も、そこにいる個人もいい子でいる必要があるらしい。ヒールでいたら敵をつくって仕事がやりにくくなるし、昇格できないしね。昇格できないとお給料も増えないしね。とまぁ、当たり前の話だが、いい子でいるのはただ仕事をするよりも相当疲れる。

 

 だから、休みの日くらい放っておいてほしいのだけど、単身アメリカ赴任の若手女子を心配してくれる上司が多くて困る。いや、これはみんなでワイワイを好む海外文化でもあると思うが、ディナーやパーティーに誘われたり料理を分けてくれたり、家に招待してくれたり。

 

 まぁ感謝してるけど・・・、英会話とか文化の勉強のために参加すべきかもなんだけど・・・いかんせん私は一人行動派で、一人でショッピングしたりジムに行ったり、読書をしたりピアノを弾いたりするのが好きで、ペースを乱されたくないのです。歳を重ねてそういう余裕というかフットワークが重くなったせいもあるかも知れない。

 基本的には嫌な時は何かと理由を付けて断るけど、会社ではいい子、の私とプライベートは会社と離れたい私がせめぎ合って感情が面倒くさい時がある。あと英語で断らなきゃいけないから、ニュアンスを伝えにくい。日本語なら、言葉にしなくても「行きたい気持ちはあるけど残念ながらいけない感」とか、「プライベートはあまり誘わないで感」とか出せるのにね?

 せめて家族や彼氏がいたら断りやすい。だけどこのコロナ下でしばらくは得体の知れない人と接触できないし?そんな濃厚接触が問題になりそうな嘘もつけないし。

 

 少し前に話題になったアドラー哲学の本の題名みたいに、「嫌われる勇気」なんていつまでたっても持てないものですね。別に誘いを断ったくらいで嫌われないと思うけど、まぁそういうことだよね。